便利な「缶詰め」のあれこれ

2014年 10月 14日

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缶ビールも缶詰めの部類だそうですよ!部長!!

自販機で温かい飲み物を購入する機会が増えてくる季節になってきました。
ペットボトルと違って容器ごと”湯せん”して温められるのは便利。(直火はマズイかもしれませんが?)
また、レトルトパックのような柔軟性のある容器では立てて置く場所が要りますよね。

 

缶詰めは一度調理(味付け・下ゆで)されているので、
・開缶してそのまま食べる(飲む)ことができる
(ジュース・焼き鳥・サバ缶・カレーなど)
・料理の具材や調味料としてそのまま使用できる
(大豆の水煮・うずら卵の水煮・トマトペーストなど)
という便利さが特長ですね。
フルーツ缶ならそのままデザートとして、またカクテルのアクセントとしても使えますよね。

缶詰めはメインの内容物だけでは製造できません。
例えば調味液や水などで満たした状態にしてから、密封・殺菌などという工程に移ります。
缶詰めは加熱殺菌という工程を経ているので内容物にわざわざ殺菌剤・保存剤を使用せずに済みます。
さらに真空状態で缶の密封加工をしているので空気による腐食もありません。
アルミニウムの「アルミ缶」や「スチール缶」と呼ばれる鉄製(ブリキ)の缶が主に多く流通しています。

缶の製造にとって長所となるポイントは、
・加工時の密閉性の高さと温度変化にも優れている
・金属の性質である熱伝導の効果で均等な、加熱・冷却・殺菌などの工程に耐えられる
・塗装加工時にラベルなどの印刷も同時に行える
・加工後は常温での保存にも耐えられるので流通コストも特別にかからない
・調理加工済み食品はそのまま食べられる、また調理具剤として使用できる という便利さがある
・缶切りが不要で便利な「プルトップ式」ばかりではなく、缶切りが必要な場合もあります
(缶切りが無いご家庭もあるのでは?)
・使用した缶もリサイクルされてまた資源として再利用できる

先日購入した「グリーンカレー」はスパイシーで美味しかったです、さすが評判も高い商品です。(宣伝じゃないですよ…)
話題となった「おでん缶」は海外からわざわざ購入するために来日する方もいるようです。
さらにスウェーデンでは「シュールストレミング」という加熱殺菌をせずに経年により発酵させる製品もあります。
(地域によっては開缶には届け出が必要であったり、軍が出動する騒ぎになるほどの「臭い」で有名です。)

変わり種としては、下着や文具なども缶詰めになっているのですが、密封する意味はあるのでしょうか?
地域の名物「ソーキそば缶」、おやつに「焼きりんご缶」、名所の「空気缶」などなど…。
こういった食品以外のものや、乾燥した食品を缶に入れている場合は「缶詰め」ではなく「缶入り」と言われます。

災害時用の備蓄品としても活躍できますし、食卓に”もう一品”という時にも重宝しますよね。
これからの時期には自販機のホットなコーヒーが一番でしょうか?

※缶ビールや炭酸飲料は加熱処理がされていないものが多く「缶詰め類」の統計などからは外されているようです。