製品の精度を左右する表面処理

2014年 8月 19日

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日本人の美へのセンスでしょうかクルマでも電化製品でも美観にこだわる鏡面加工が多く施されています。

この表面の加工ですが「単なる美観のため」ではなく、性能へ影響する処理でもあるので重要な加工となってきます。

表面の鏡面加工を施す事は「燃焼機関」などでは放熱効果が弱まってしまったり、潤滑油の落ち(キレ)が良すぎて他の構造へ影響が出てしまうなどという事もあるようで、要は「使い方次第」とでも言いましょうか…。

一方でこの加工処理を必要とする分野では大変なメリットとなっています。
例えば医療医薬業界・食品業界・半導体や精密機器類などの開発製造業界などでは衛生上・品質や精度の向上などに欠かせないものとなっているのです。

特に半導体製造ではウェハーの研磨、成型時の研磨は製品そのものの精度に関わってくるので重要な加工処理です
水を良く使用する食品業界では、異物混入防止のチェックの際にステンレスの鏡面加工ミラーで確認をするそうです。
表面の滑りも良いため食材がこびり付く事も少なく衛生上も安心ですし、使用器具類の洗浄作業効率も上がります。

さてこの鏡面加工はご自分でも出来ます。(レベルはどうあれ…)
ホームセンターなどでペーパーのセットやコンパウンドを購入してくれば良いのです。
趣味でプラモデル好きな方(昔はやったなぁ~という方)下地処理+塗装+クリアー塗装までやっておいてから、2000番位のペーパーで磨いて、再度クリアー塗装をしてからコンパウンドで磨きあげれば「実車?」くらいにはなりますよ!

他にも磨けば「これって、こんなにキレイだったの!」という発見もできます。
通勤に使っているクルマのヘッドライトカバーもコンパウンドで磨くだけでも「エッ!!」ッて言うくらいキレイになります。

ただピカピカにするという目的だけでしたら「頑張って~!」と傍で見ている程度ですが、品質まで向上するのですから重要な加工という捉え方ができますね。

※ 鏡面加工=鏡面研磨(鏡面研磨加工、鏡面研磨処理)、鏡面仕上げなどとも言われています。
今回は「鏡面加工」と表記しました。