自分で動ける喜びを「人工関節」の助けで実現

2014年 7月 25日

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写真 : 股関節部の人工関節の装着イメージ

機械は部品交換やメンテナンスをすれば機能が復活することが多くあります、病気や生まれつきの特徴で腰、膝、手などの機能に支障がある方も「こういった事ができればなぁ」と感じているでしょう。

年長者の方には経年劣化でしょうか「膝の関節痛」でお悩みの方が多いと聞きますね。
機械部品でも摩耗ですり減るんです、人間の身体ならもっとデリケートでしょう。

よく聞く「人工膝関節への関節置換術」ですが、
・その人に合わせた症例や体格による部材の手配
・人間の動きは機械と違い複雑で変化が多いため、使用部材には高い耐摩耗性の確保が必要
・体内への装着で使用するため、装着時・装着後の身体への負担減の実現
こういった部材の性能や技術力が必ず必要になってくるのです。
膝以外の箇所でも、肩・肘・指・股関節・足首などへの人工関節置換術があるそうです。

人間の関節は構造上複雑な動きをします、回したり上下左右に動かしたり曲げたり伸ばしたりという動きやいろいろな動きが組み合わさったりもします。
主に人工関節の構造はベース部分や関節(骨頭)となるチタン合金などの本体と、クッションや関節部分となる超高分子量ポリエチレンで作られたインサート部分などで構成され、健康な方と変わらない動きができるようになっています。

人工関節の各パーツですが、チタン合金やセラミックやポリエチレンなどでできているのですが、それぞれの部材は鏡面研磨加工などで表面を滑らかにしておく必要があります。
ポリエチレン製の部材は樹脂系の中でも摩耗に強いといわれていますが、各部材の表面加工がしっかりしていないと摩耗も起きやすくなるでしょうし、人体への影響(負担)も出てくるのではないのでしょうか。
ポリエチレン製の部材と接触する関節部分にはコバルトクロム合金が使用されています、摩耗の起きにくい組み合わせだという事で使用されています。
チタン合金は拒否反応(金属アレルギー)が出にくい金属といわれていますし軽く耐久性もありますし、コバルトクロム合金は航空機開発分野で開発されたものですでに歯科医療にも使用されています。

置換術の方法は本人への負担を考慮して、直接骨へと埋め込む方法とセメントで固定する方法があります。

機械とは違い、人間の場合処置をしてすぐにOKという訳ではなく、リハビリなどが必要になりますので日頃のメンテナンスと早めの処置が肝心になりますね。

ナカシマメディカル 株式会社 : 見やすくて分かりやすい内容ですよ。