「非球面体の成形レンズ」その特徴と用途

2014年 7月 22日

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照明もLED化が進み、かつての電球型照明と違いスペースもとらずコンパクトにスマートになりました。

しかしLEDの光は直線的に進むので明るいところは明るく、少しズレてしまえばぼんやりとしてしまいます。

非球面体のレンズとは、CD・DVDプレイヤーなどのレーザー信号の読み取りなどの精度に関わる重要なポジションでの活躍をしています。
非球面体のレンズの最大の特徴は、光源からの情報を一点に集中させやすい事でしょう。

同じ用途で球面状のレンズを使用しても入ってきた情報が一点に集まらず外側ほどぼやけた感じになってしまいます。
この状態を「収差」といいますがこの収差を少なくすることができるのが非球面体のレンズなのです。
ガラス製のレンズでは同じ性能を引き出すには研磨作業などの工程を行うため大量生産には向いていないのですが、プラスチック製のレンズなら大量に生産でき(金型射出など)、ガラス製のものに比べ軽く作る事ができます。

デジタルカメラやDVD・CDドライブなどのレンズ・プリズムや「コリメーター」という光学機器の調整などの基準となる平行な光線を作りだす機器にも使われています。
「コリメーター」という基準となるものの精度が確実でなければ、そこから作られる製品の品質は保証できなくなってしまいますね。

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プレゼンテーションに必要なプロジェクターにもこういったレンズ技術は活かされていて、
かつては焦点も中心がメインで端の情報はゆがんでいたりぼやけていましたよね。
今では細かい情報までもが隅々までしっかりと映し出されるようになっています。

我々の求めるクオリティは高くなる一方ですが、それを実現する技術も高度に進んでいるのですね。

参考HP : 五鈴精工硝子株式会社 – – – レンズの事がいろいろ分かります。