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太陽光をそのまま照明に使用する「スカイライトチューブ」

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化石燃料の有限性や原子力発電の逆風に伴って、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーへの期待が一段と高まっています。

そうした中、さんさんと降り注ぐ太陽の光を、そのまま照明に使うユニークな技術が脚光を浴びています。
井之商の太陽光照明システム「スカイライトチューブ」がそれで、2004年の発売から累計販売は3500台に達する勢いです。
全国的な販売促進に着手したほか、沖縄県南城市では市などと太陽光照明を普及させる協定も結んでいます。
井上昇社長は「各地に販路を広げたい」と意欲を燃やしています。

スカイライトチューブは屋根に設置した、ドーム型レンズで採り入れた太陽光をチューブに通し室内の照明にするもの。
レンズの屈折技術によって低角度の太陽光も集められ、チューブは柔軟に曲がり建屋内の照明箇所まで光を導く事ができます。
熱や有害な紫外線をさえぎり、高効率な採光で曇りや雨でも室内に必要な明かりを灯します。

もともと井上社長は電器店の経営者で、今も2店舗を営業しています。
消費者ニーズを直接聞く立場から、顧客のさまざま困り事を解決してきました。
そういった経験を積み重ねる中で、自然光を採り入れた照明製品の事業化を思い立ったそうです。
中小企業新事業活動促進法の対象としてエントリーし、認定されたのも大きなきっかけでした。
以来、スカイライトチューブに没頭してきたが、原点は常に「街の電器屋さん」(井上社長)と語っています。
そういった消費者や社会に役立ちたいという、熱い思いが新事業への意欲も支えているのです。