深海で生きていく仕組みとは…

2014年 5月 2日

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最近日本の近海では深海の生物が水揚げされています、あまり良い傾向ではないような事も言われます。
でも滅多にお目にかかれない生物は興味をそそりますよね。

深海の世界では陸上生物ではとても生きてはいけない負荷がかかっています。
水深が10メートル増えると水圧も1気圧づつ増えるという事です。
水深100メートルなら11気圧もかかる事になります。

人間でも水深約150メートルまで潜水できるダイバーの肺はこぶし大のサイズにまで縮むそうです。
肺は縮む事にはある程度耐えられるそうですが、少しでも膨張する事には耐えられないそうです。
深海魚の肺には空気ではなく脂が満たされているため深海お水圧にも潰れずに耐えられるそうです。

有人潜水調査船「しんかい6500」は1平方センチ当たり約680kgfという重量圧力がかかります。
また、窓には厚さ14センチのメタクリル樹脂板が使用されています。
最深部にまで潜航するのには約2時間30分かけて潜っていきます。(浮上も同じ)
肝心な乗組員の搭乗するスペースはほぼ真円の球体になっています。
その真円度は1.004で、誤差は±2ミリ以内という精度で作られています。

通常沸点は100℃ですが、最高の沸点は218気圧のとき374℃です。
これは水の臨界点といいます、こうなるとこの温度を越えても沸騰はしません。
海底で揺らめいている温水(熱水)はたしかにグラグラ沸いていませんからね。

過酷な条件の海底での作業には最高の素材と、最新の技術が必要になるんですね。