バイオプラスチックについて

2022年 5月 6日

(画像、植物由来のストロー)

バイオプラスチックとは
「バイオプラスチックとは、バイオマスを原料としたプラスチックと生分解性を持つプラスチックの総称です。
バイオマス由来であるからといって、生分解性があるとは限らないし、
その逆に、生分解性があるからといって、原料がバイオマスとは限りません。
そのため「バイオプラスチック」という表現では共存するとは限らない2者の性質の有無を区別できないため、
誤解を招く可能性があります。
日本バイオプラスチック協会のホームページなどでは、原料がバイオマスであるプラスチックは、「バイオマスプラスチック」と表記されます。
また、生分解性を持つプラスチックは「生分解性プラスチック」と表記されています。
海外ではバイオマス由来のプラスチックを「bio-based plastic」と呼ぶことから、
生分解性プラスチックと明確に区別するために、
「バイオマス起源プラスチック」あるいは「バイオ起源プラスチック」と呼ばれたり、「植物由来プラスチック」と呼ばれたりもしています。
いずれにしても2つの性質のいずれかを、あるいは両方を有しているかには注意が必要とされています。」
(「」、バイオプラスチック Wikipediaより引用)

包装素材としてのプラスチック素材は化学的にバイオマス由来・植物由来のプラスチックに徐々にシフトしていっているメーカーも現れてきています。
特にアジア地域ではバイオマス由来・植物由来のプラスチックを製造できるメーカーがあります。
アジア地域は次世代のプラスチック素材で世界でもより多くのシェアを持つ可能性があると言われています。
ただ、現段階では植物由来成分100%のバイオマスプラスチックは非常に高価で普及に向けてコスト面での課題があると言われています。

現実的には従来の石油化学素材のプラスチックと植物由来成分のプラスチックを混ぜ合わせることが進んでいるようです。
すでに欧州の地域の企業から植物由来のプラスチックをという声もあって東南アジアのバイオマスプラスチックメーカーが開発を推進しています。
量産とコストの課題がクリアできてくれば、植物由来のプラスチックにも期待できるかもしれません。

ただ、食料資源として原料となる農作物については慎重に考える必要がありそうです。
不足すると食糧の値上がりを招くリスクが考えられるからです。
原料が競合しないことは資源として捉えた植物由来プラスチックにとって非常に大切になってきます。
そう考えてみると、化学的に生分解性であるプラスチックの可能性も否定できない・重要であることが分かってきます。
衣料品などでも植物由来成分を混合した製品が開発され将来のSDGsの課題解決の条件を満たす可能性があると報じられたりもしています。