効率の良い作業にはそれなりの環境整備を

2016年 1月 12日

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組立作業などのような人の手による工程が多く、数量も多い場合は効率の良い作業環境を提供するのも監督者の務めです。

道具(冶具や工具)・機械・作業員の効率の良い動きが肝心です。

※ 作業台の上に必要な部材・工具(冶具)があるか。
 道具を各自(作業人員分)で確保するなど…道具の使いまわしなどは言語道断
 
※ 作業工程を見て無駄の無い動きで作業ができるようにレイアウトも構成する。
 製品の流れる方向が戻るような事のないようにする…取り付ける部品などをとりやすい位置に置いておく事も大事。(手 が交差するのも効率が悪く、キズを付けたりしやすい)

※ 作業に取り掛かっている人員がわざわざ移動して部材の補充や次工程への供給へと席を立つ事が無いように配置する。
 一人である量の工程を任されているのなら良いが、次の工程へといちいち持って移動するなどはあり得ません。

作業台に必要なモノが揃っていれば作業のために手は動いていても、移動のために足は動かさずに済みます。
部材なども右から順番に取り左へ流す(逆に左から取れば右へ流す)。
作業の流れる向きと移動していく製品が同じ方向なら効率の良い動きができているはずです。
左手に持っているモノを右手に持ち替えるとか、身を乗り出して部材を取るとか、後ろの人や離れた人とやり取りをしなければならないなどの動作があるようでは効率の良い作業はできるはずはないでしょう。

また一旦作業を始めたのなら作業を途中で止めてはいけません、仕掛かり品ほど厄介なものはありませんから。
仕掛かり品のあることで、
・どこまでやってあるのかわからない。
・良品だが途中でやめたのか、問題があって途中でやめたのかがわからない。
といったデメリットが発生してしまいますよ。

監督者・作業管理者などは「毎日当たり前のようにできている製品」でも本当に正しい手順で作業されているのかを、「今さら」と言わずチェックする事も必要になってくるのではないでしょうか。