印刷用「トナー」ってコピー機ではよく聞きますが、インクとどこが違うのでしょうか?

2015年 9月 18日

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ご家庭にもあるプリンターでもいまはスキャナー機能やコピー機能があります。
しかしスピードや出来上がり、機能の豊富さではコピー機に頼っちゃいますね。

それに「インクジェットの黒」と「コピー機の黒」はナゼか色合いというか濃さというか何か違いますよね。

*** コピー機の「トナー」って粉?…
コピー機の「トナー」って何?と聞かれれば「インク」と答えるのでは…
正解には正解だそうですが、粉末状のインク(?)が使用されているそうです。

主にトナーというのはレーザープリンターやコピー機に使用されています。
材料は、二酸化チタンや三価クロム、カーボンブラック(粉末炭素)や樹脂などの成分で構成されています。
またカラー印刷用(マゼンタ・シアン・イエロー)には顔料が加えられています。

・カーボンブラック(粉末炭素)は主に「油」「ガス」の燃焼時に発生される成分であります。
 用途は黒色顔料、電子機器類の導電部、ゴム製品の補強などに使用されています。

 粉末というよりも粉塵レベルの微細さなので、仮に高密度での飛散は人体への影響もゼロではありません。
 (1000/5mmという細かさです目視はムリです)
 通常の交換時に多少の漏れや飛散はあってもこういった被害を引き起こすレベルではないそうです。
 もちろん漏れることの無いように取り扱うことが肝心です…

酸化チタンや三価クロムはメッキや印刷用インクなどにも使用されている成分です。
耐久性や感光性などの調整に使用されているようです。

*** 粉で印刷???…
樹脂などの成分でコーティングされたトナー原料と紙の静電効果で粉体が吸着され、熱を加えることで定着させます。
インクは紙などに浸潤させ乾燥することで印刷されますので方法が違います。
インクは性質上「にじみ」「ムラ」が出てしまうこともあります。(極細の線を複数描画すると分かります)

トナー式はレーザーなどで「電子的な下書き」のような像を作りそこへ定着させる方式です。
紙などの媒体への浸潤はなくクッキリと印刷できるのが特徴でもあります。
また安価(一回の交換ではインクジェットの方が安い)に供給できることや高速での印刷にも対応できるのも特長の一つです。

インクジェットは同じデザインを毎回吹き付ける仕組みですが、版画のようにスピーディーに印刷できることはトナー式のメリットであります。

インクジェットの色合いの表現も良いのですが、クッキリとしたコピーの印刷も読みやすいです。
身近にある機器類で印刷の品質を使い分けることができるのもうれしいことですね。