「アルミホイル」の作り方と特長

2015年 7月 17日

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生活必需品の中でもキッチンで必ず見かける「アルミホイル」
(「アルミ箔」と言うほうが馴染みがありますね)

包んで焼いたり、トースターでもお弁当でも活躍しています。
では、アルミホイルはどのように作られているのでしょうか。

*** 「延ばす」ひたすら「延ばす」…
アルミホイルの原料はアルミの薄い板(コイル状のシート)です。
厚さは約0.4mm程です、この薄い板をローラーで延ばして文字通り「アルミ箔」=箔にしていきます。
まずは0.25mmほどの厚さまで何回かにわけて徐々に延ばしていきます、さらに重ねてローラーにかけて0.024mmまで延ばしていきます。
この重なった「アルミ箔」を分離させます、そうすると0.012mm×2枚となります。
[0.012mmは家庭用アルミホイルの厚さです、厚さは用途によって加工されています]

アルミホイルの「キラキラ面」「艶消し面」はこの際にできます。
(「キラキラ面」=ローラー面、「艶消し面」=内側)
ローラーに当たっている面と当たっていない面とでその違いができます。
また、その光沢のあるなしの差で性能が違うということは無く、見た目だけが違うということです。

*** 使い方次第で便利になります…
アルミホイル(箔)の厚さよって使用されるモノも違ってきます。
例えばコンビにでもお馴染みの「鍋焼きうどん」「ラーメン」はアルミ鍋として火にかけられます。
また喫茶店で出されるコーヒーのミルク(ポーション)もピッタリとアルミのフタが密着していますよね。
おやつ・おつまみに出番のある「チーズ」もアルミ個包装です。
お弁当の仕切りのアルミケースやカップめんのフタにも使用されています。

○ アルミホイルの特長として・・・
・アルミホイルが「無味無臭」であることで料理などへ金属臭が移らない
 (他の素材からのニオイの侵入や内部からの流出も防げる)
・静電気の実験でおなじみですが「電気の伝導性」もあります
 (コンデンサの電極、静電気による作用を防ぐボックスや個包装など)
・薄いので手でカタチが作りやすく、大きさも自由にできる「柔軟で加工性が高い」
・加工性+断熱性により、食材を包んで「蒸し焼き」ということもできる
・アルミ箔でフタをしたり包むことで、内容物への「光」による劣化などの作用が抑えられる

食品パッケージなどはアルミを蒸着(メッキのようなもの)して使用しているものを多く見かけます。
上記のアルミによる特長を活かした「薄膜でのパッケージ」は高機能で便利なものです。

でも、アルミホイルに包まれた「おにぎり」を頬張ると理屈抜きで「ほっと」しますよね。