皆さんは通勤時に聞くのは「AM」「FM」どっち派? — AM・FMラジオそれぞれの特徴

2015年 7月 3日

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自動車通勤時には気を紛らすためにもラジオを聞いているという方も多いでしょう。

特にAMラジオの印象といえば「ちょっとにぎやかで地域色を活かした情報や歌謡曲などが多い」
FMラジオの印象ですが「音質・ジャンルにもこだわれる」「トランスミッタの周波数として使用する」
といった印象・用途などが挙げられると思います。

*** 周波数や使用帯域などの違い…
自然界や機器類からはさまざまな周波数の電波が飛び交っています。
ここでいうラジオ放送での使用する帯域(周波数)は、中波・短波・超短波と分かれます。
中波—AM放送などで使用している帯域:300kHz~3MHz(3000kHz)までのうち「540kHz~1600kHz」がAM放送に使用されています。

短波—短波放送で使用している帯域:3MHz~30MHz:主に国際放送での使用が中心になっています。
季節や太陽の黒点活動による電波への影響が起こることで安定した放送がしづらいことがあります。
日本では「ラジオNIKKEI」「NHKワールド・ラジオ日本」が放送されています。

超短波—FM放送で使用している帯域:30MHz~300MHzですが「超短波=VHF(Very High Frequency)」と呼ばれます。
テレビのアンテナをいじったことがある人は分かると思います。
日本では「76.1MHz~89.9MHz」をFM放送の周波数帯域としています。
テレビの地デジ化によってテレビ放送でも使用していた「1ch~3ch」の周波数帯域が空きました。
このおかげで、コミュニティ放送用に「90MHz~94.9MHz」の周波数帯域が割り当てられました。

*** AM・FMそれぞれの特徴…
AM波は「振幅変調波形」・・・周波数は変わらず振幅が変化する
メリット :比較的遠くまで電波が届く、
デメリット:雑音が入りやすい、電化製品や自動車のエンジンなどの近くではノイズを拾いやすい

FM波は「周波数変調」・・・振幅はそのままで周波数が変化する
メリット :ステレオ放送が可能、高音質で放送できる
※ 人間の可聴域は「20Hz~20000Hz」(個人差あり)ですが、FM放送は「30Hz~15000Hz」と結構幅広くカバーされています。
デメリット:電波の届く範囲が短いので山間部などではエリア外となることが多い

東日本大震災ではラジオ放送からの情報が大きな役割を果たしたことを受け、音質の向上=聞き取りやすさをカバーするため、最近ではAMラジオ局が補完の意味でFM波でも放送をするそうです。

しかし野球中継の放送で、あのアナウンサーの大絶叫をクリアな音声で聴くのはどうも…..