「酸化チタン」の光触媒性能って何でしょうか?

2015年 6月 5日

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水周りの汚れはただ拭きとればよいというものではないのが厄介ですね
文具・事務用品ではお馴染みの「修正液」ですが、その成分でもある “酸化チタン” の性能として光触媒機能があります。
この光触媒の性能にはいろいろとありますが、身近なものでは「自動車の車内脱臭剤」「家の外壁塗装」などにも使用されています。

*** 光触媒??…
発生の仕組みとして、酸化チタンの分子に大気中の紫外線が当たることで反応がおきます。
この際にマイナス電子(イオン)とOH-という水酸化物イオンが発生します。

その水酸化イオンにより大気中の物質に作用していきます、例としてホルムアルデヒド(NCHO)がCO2とH2Oに分解され無毒化されるようになります。
酸化チタンに紫外線が照射されることで励起状態となることで分子の活性化が起きるとされています。

光の波長の特徴として波長が大きくなればそのエネルギーは小さくなってしますのですが、それぞれの波長帯でも光が当たることで励起状態は起きています。
ただし光の照射を受けて励起状態となっていても元に戻ろうとするとその多くは熱となってしまうのですが、電子が励起状態のまま元に戻れなくなったものが光触媒の機能を示しているとされています。
※ 絶縁体でもある酸化チタンに波長400nm以下の光を照射すると光電導作用というものが発揮されて伝導率が向上されます。

*** 何ができるのでしょうか???…
酸化チタンが光触媒として機能する際には、親水性と光分解性という力が発揮されます。
この際に酸化が特に進むのは主に有機ですので構成上、二酸化炭素と水とに分解されてしまうのです。
これらには「空気の浄化、水質浄化、抗菌作用、防汚(汚れをつきにくくする)性能」があります、

自動車の窓にコーティングをして撥水効果を得る方法と親水性により水玉を作らせない方法があります。
走行時に風の力で雨滴が吹き飛ぶのでフロント・リアは撥水コートを施す方も多いでしょう。
意外と水玉があると見づらい「ドアミラー」には親水コートというように使い分けると効果的です。
(親水性には「曇り止め効果」も期待できます)

建物の外壁の塗装では経年の劣化をなるべく抑えたいですから、雨滴や汚れが付きにくく汚れを浮かせて流す効果もうれしいです。
ガーデン用のタイルなどでもあります、屋外では地面からの跳ね返りで汚れやすいので助かるのではないでしょうか。
さらに光触媒は消臭やガスの吸着にも効果があるので冷蔵庫内の消臭・抗菌などにも利用されています。
またカーテンやブラインドに使用することで太陽光による光触媒効果で室内の消臭や雑菌吸着もできてしまうのです。

カー用品コーナーで自身も「光触媒、消臭効果」のマットを購入しました。
紫外線による反応ですので、電源も要りませんからエコですし配線も必要ないのが便利です。
(効果には期待したいと思います!!!)