IHクッキングヒーターの性能とは

2014年 11月 11日

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最近の調理家電の便利さには重宝している方も多いのでは?
特に “電子レンジ” や “IHクッキングヒーター” の出現によって「手軽」「安全」に調理ができるようになりました。
やはり最大のメリットは「火を使わない」というポイントでしょうか。

IHクッキングヒーターの構造について…
家庭用電源から本体内のインバーターにより20~30kHzの高周波電流に変換されます。
本体にあるIHコイル(電磁コイル:*1)に電流を流すことで磁力を発生させます。
磁力でできた磁力線というものが本体上の調理道具(ナベ・フライパンなど)の底の面に流れます。
その際に発生するのが「渦電流」なのですがそれに反発する「抵抗力」が起きるため熱が発生します。
この熱(ジュール熱といいます)によって調理ができるのです。

上記の「磁力」や「IH=電磁調理器」というイメージから “電磁波” が悪影響を及ぼすと言われていました。
しかし電子レンジの “マイクロ波” よりも低いテレビ・ラジオの電波よりもさらに低い事が分かっています。
(一般家電製品と同等レベルということです)
IHクッキングヒーターでできる事…
燃料を使用した仕組みではないので火事などの心配はありませんし、噴きこぼれによる不完全燃焼なども起きません。
特徴的なのは本体の表面は平滑であることが可能なので掃除がしやすい。
またガスなどでは難しかった火力調整もスイッチ一つで調節できたり、タイマー機能などもあり便利に使用できます。

電子レンジでも調理はできますがやはり限界があります、ナベやフライパンでつくる料理こそ本物の料理といえるでしょうか。

*1 : 通常コイルというとグルグルと巻いていく形状が多いのですが「IH」の場合は銅線を数十本単位で撚り合わせて平面状に巻いたものを使用しています。

※ IHヒーターでも「適切な使用条件」を守らなければ危険な状況になる事が報告されています、正しい使用方法を心がけましょう。