ベアリングの利用

2013年 11月 12日

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製造業には欠かせない、工作機械には高速の作業処理が求められています。
マシンニングセンタのように作業内容も複雑になれば、可動部分も増えてきます。

工作機械の主軸受けなどに使われている物は、耐高速回転性・耐高負荷性に優れた物が主に利用されています。
負荷とは、高熱(200~300℃)・腐蝕・錆び・摩耗などがあります。

大型の機械では太く重量のある主軸を受け止める耐久性が必要ですし、
小型の機械には高速での作業が求められますので、摩擦により発生する熱や摩耗は避けられません。

ベアリング(軸受)は回転や移動する部分に対し、かかる荷重を受けながら回転の軸精度や移動距離の保持をします。
ベアリングを使用することで、軸にかかる摩擦を減らし機械の稼動効率をあげられます。
さらに摩耗を受け止める事で、機械本体へかかる負担を抑えられますので故障を減らす事もできます。

また、出来上がる製品が小型化すれば、同じようにベアリングも性能を落とさずに小型化され多く利用されています。
ロボットや精密機器の可動部分に使用される場合は、省スペースで薄型の物もあります。
家庭でもモーターを使用した製品などにベアリングは使われていますし、自動車の可動部分にも使われています。
工場などの製造現場でもごく身近な場所でも、回ったり動いたりする場所でベアリングは活躍しているのです。