蒸着による表面処理

2013年 11月 8日

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蒸着とは金属や酸化物などを蒸発させて、対象物の表面に付着させて表面処理・薄膜形成をする方法です。

素材としてアルミニウムや銅などの金属を高真空中で加熱・蒸発させて、基材表面に凝結結晶させ薄膜を形成させます。
蒸着をするメリットとして、蒸着膜自体が薄くて柔軟性に富み耐屈曲性があります。
高反射率が得られるため、車のライト部分のリフレクターなどに多く使われています。
携帯電話やカメラのレンズ、サングラス、照明機材、タッチパネル、光学機器等に利用されています。
身近な場面ではお菓子の袋の内側にアルミ色の処理が施されていますが、アルミナ系の物質を蒸着させてあります。
この処理により酸素・湿気・紫外線などをブロックして中の食品の品質を保っています。

一般の電解硬質金属クロームメッキは、表面が金属クロームのため鏡の様な仕上りになります。
メッキは水槽加工で行いますので、全面(表裏)へのメッキ処理が出来ます。

真空蒸着メッキでは、下地や表面加工には塗装ムラや非常に細かい粒子状のキズが現れる場合があります。
メッキと違い狭い場所や、奥にある細かい部品などには届かない場合があります。
電解硬質金属クロームメッキでは対応出来ない物にも処理ができ、カラフルでコスト面でも安く仕上がります。