デジタイザーのお仕事体験記

2013年 11月 5日

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電子基盤の設計図からデータを起こす仕事に使用する機械の一つにデジタイザーがあります。

今から20年ほど前でしたし、このような仕組みの装置に触れた事の無かった私には新鮮でした。

今になって分かったのですが、かなりの精度の良さを要求する場面に必要な装置なのです。
私の使用したデジタイザーでは設計台のような板に設計図面を紙テープで貼り付け、
ゼロ点を設定してからデジタイザーでポイントを拾っていく作業をしました。
ゼロ点からの絶対値の測定なので、ポイントをしっかりと拾えば精度は高くなるそうです。

今でも使用されているのか分かりませんが、その頃は紙のテープへのデータ出力をしていました。
一つポイントのデータを拾うごとにパンチで穴が開いていきます。
そのテープを知らない人が見ても、何の事か分からないでしょう。
修正する際には補修用の紙テープがあり、しっかりと固定する治具を使用して行いますが、
始めの頃はよく正しいデータまで修正を加えてしまって、余計に手間がかかってしまったものです。

データを全て入力できると一度トレースしてみます、図面にキチッと沿って動いていればOKです。
巻尺のようなバウムクーヘンのように巻かれた紙テープを納品するのですが、
このデータを基に機械が基盤に配線をしていくそうです。(聞いた話では…)
データ入力というお仕事でも製造現場に貢献できているのですね。