深紫外線LED

2017年 6月 6日

紫外線
紫外線は目で見ることのできない光で、光の波長が10~400nmの電磁波です。
紫外線は光の波長によっていくつかに分類されています。

紫外線の種類
紫外線は近紫外線のUV-A・UV-B・UV-Cと遠紫外線、真空紫外線、極端紫外線に分類されています。

近紫外線の光の波長
UV-Aは光の波長が315~380nmです。
UV-Bは光の波長が280~315nmです。
UV-Cは光の波長が200~280nmです。

自然界の紫外線
太陽光の中にUV-A、UV-B、UV-Cの波長の紫外線が含まれています。
UV-A、UV-Bはオゾン層を通過して地表まで到達しています。
地表に到達する紫外線の99%がUV-Aです。
UV-Cは通常、大気を通過することができない紫外線です。
(紫外線 wikipediaより引用)

殺菌効果のある深紫外線LED
紫外線は殺ウィルスや殺菌の効果があります。
中でもおよそ100~280nm(ナノメートル)の光を発光するUV-Cとよばれる深紫外線の研究が進んできています。
排水処理施設や上水道の殺菌処理法としてこの深紫外線を活用する方法が研究されています。
そして最近、旭化成のアメリカの子会社である「クリスタルアイエス」が殺菌効果を有する深紫外線LED(発光ダイオード)を開発して製造と販売をはじめています。深紫外線LEDは国内で、静岡県の旭化成富士支社で量産するそうです。旭化成の深紫外線LEDの光の波長は265nm、発光出力20ミリワットです。
他には日機装が光の波長285nm、発光出力50ミリワット・情報通信研究機構とトクヤマが光の波長265nm、発光出力90ミリワットの深紫外線LEDを開発中です。
上記の近紫外線の波長を記してあるように、これらの深紫外線LEDの製品は光の波長が近紫外線の「UV-C」の波長にあてはめられられます。
UV-Cには強い殺菌効果があり水の除菌の工程に有用であるとみられています。
この深紫外線LEDの技術がこれから本当に実用化されていくことになるのか注目です。