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彫刻銘板の書体

回転体の丸ゴシック

彫刻銘板の書体選びは、読みやすさ・耐久性・デザイン性のバランスが重要です。以下の観点で整理しますね。


1. 主に使われる書体の種類

丸ゴシック体(彫刻方式の基本書体)

・特徴:太さが均一で視認性が高い。

・用途:工業用・機械用銘板、
基本書体丸ゴシック

ゴシック体(サンセリフ)

・特徴:太さが均一で視認性が高い。

・用途:工業用・機械用銘板、屋外サイン。

・例:ヒラギノ角ゴ、メイリオ、日本語なら「角ゴシック」。

明朝体(セリフ付き)

・特徴:装飾性があり、上品な雰囲気。

・用途:記念碑、モニュメント、デザイン重視の銘板。

・例:ヒラギノ明朝、游明朝。

欧文フォント

・サンセリフ(Arial, Helvetica)→ 機械銘板に多い。

・セリフ(Times New Roman)→ 記念銘板に多い。

アウトラインとハッチング


2. 彫刻に適した条件

・線の太さ
細すぎると彫刻時に欠けやすいので、ある程度太さがある書体が向いています。

・シンプルな形状
装飾が多い書体は彫刻精度が必要。レーザー加工ならOKですが、機械彫りだと避けた方がよい。

・文字間の調整
彫刻後に潰れやすいので、カーニングを広めに設定。

ハッチング


3. 彫刻方式別おすすめ

機械彫刻(ルーター)

・推奨:ゴシック体、角ゴシック(視認性・加工性が高い)

レーザー彫刻

・細い書体やデザイン性の高い書体も対応可能


4. 規格や慣習

  • 工業銘板では JIS Z 8305「文字」 に準拠して、読みやすいゴシック体が基本。

  • 記念碑・美術館銘板では、和文は明朝体、欧文はセリフ体が多い。

 

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