金型の長期無償保管
2025年4月30日
金型保管表示銘板例
「金型の長期無償保管」、主に製造業、とくにプラスチック成形や金属プレス加工などに関わる業界で使われます。以下にこの言葉の意味と、それに関する注意点を簡潔に解説します。
■ 意味
金型の長期無償保管とは、製品の製造に使用した金型(かながた)を、顧客が製造を一時停止または終了した後も、一定期間・条件下で無償で保管しておくことを指します。
■ なぜ行うのか?
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顧客が将来の追加生産に備えて金型を保存したい場合。
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再注文があるかもしれないという期待。
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金型の再作成コストを避けるため。
■ 契約上の注意点
長期無償保管を行う場合は、以下の点を明確にするのが重要です。
項目 | 内容例 |
---|---|
保管期間 | 例:最終生産から3年間 |
保管場所 | 製造元の工場 or 指定倉庫 |
保管責任の範囲 | 天災・火災などによる損傷時の責任免除条項の有無 |
保管費用 | 無償だが、一定期間後は有償に切り替える条項を設定することも可能 |
廃棄の条件 | 保管期間満了後、通知のうえで処分することがある旨を明記 |
■ 企業側のリスクと対策
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リスク:保管スペースの圧迫、破損・劣化のリスク
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対策:契約書で保管条件を明確にし、定期的な確認を義務づける
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