「剥がす」ことも重要な技術です
2015年9月8日
モノを作るには接着や締結など「(取り・組み)付ける」という作業がメインとなります。
そういった工程には「剥がす」という作業も関わってきます。
テープも接着面と剥離面があってこそ使用できるわけですし、フィルム貼付の際にも剥離用の保護膜を剥がしたりします。
*** 「剥がす」と「付ける」はペアでしょうか…
粘着テープの場合、紙テープでもセロハンでも粘着層と基材と剥離層とで構成されています。
また先述のフィルムなどでは静電気特性を利用した「吸着」という作用で張り付きます。
しかし、設計通りの位置への貼付を行うには「一発でOK!!」ということはなかなかできません。
また趣味などのレベルではなく工程作業として継続して安定品質を維持するには、技術も素材も高いクオリティが必要です。
セロハンテープも粘着層だけだったら貼ることもできなくなります。
画面の保護フィルムも剥離用フィルムが無ければ位置決めの際や貼り直す際に大変困ります。
また自動車用のフィルムだったら安全に関わるものですのでなおさら品質には気をつけたいものです。
ご家庭でもプライバシーフィルムを窓(リビングや浴室など)に貼る際もサイズの採寸時にも位置決め時にも保護フィルムがあるおかげでキレイに仕上げる(施行する)ことができるのですから。
つまり「貼り付ける」=「剥がす」ということにも納得できます。
*** キレイに剥がすポイント…
テープ類以外にも「ふせん紙」もキレイに剥がせて便利なアイテムです。
これ以外にもマスキングテープが多分野で活躍していますね。
業務からホビーにまでいろいろ便利に使えるものです。
同じ長さで何本も紐を切りそろえたい場合などにはマスキングテープを貼って目印を書き込みます、作業が終われば “ピッ!!” と剥がせばOKなのですから便利ですよね、剥がした跡も残りにくいのは助かります。
DIYなどでも養生用のマスキングテープを使用するとしないとでは「作業後の仕上がり具合」に大きく影響します。
シリコンコーキングなどの作業時には養生をしておかないとエライ事になってしまうことが多いですし、施行箇所の仕上がりにも差が出ます。
マスキングテープも使用されている基材や粘着力、剥離のしやすさなどで用途も別れます。
主な用途は塗装、パテ盛り・コーキング時の養生に活躍しています。(プラモデル作りの際にも大変お世話になりました)
溶剤を使用した塗装時にも対応できる基材で幅も広く作られたものやビニールのシートが折りたたまれているものもあり、養生を必要とする作業時には手間も省けますし作業もはかどります。
(メーカーによって用途別・基材別などで色分けされていたりもします。)
文具として「ふせん紙」の代用として使用されていたことから「ラメでキラキラしたもの」「かわいいイラスト入り」のマスキングテープも出回っています。
また、スマートホンの画面に保護フィルムを貼り付ける際にもマスキングテープで位置決めしておけばピッタリと収まりますし剥がす際にも失敗しにくくなります。
※ 同じ作業をセロテープで行うと肝心なフィルム本体まで折り曲げてしまうなどの失敗が起きやすい
キレイに確実に作業するには下準備も必要、手間はかかりますが仕上がりに差が出ることは皆様のほうが良くご存知でしょう。