エッジコンピューティング・フォグコンピューティングについて

2018年 7月 10日


(画像、イメージ)

エッジコンピューティング
最近では「エッジコンピューティング」という比較的距離の短い環境・規模による、
機械制御の技術が新しい技術として注目され開発・研究が進んでいます。
このエッジコンピューティングは特にMachine to Machine(MtoM)、
機械同士の通信による機械制御・機械学習の現場に有効であると考えられているようです。

クラウドコンピューティングについては以前記事でとり上げました。
クラウドコンピューティングは距離的に遠いサーバーに情報を集約し引き出して使うコンピューティングともいえます。

その一方でエッジコンピューティングはより短い距離にサーバーを設置して、そのサーバーとデバイス間で通信し機械制御していくものです。
5G通信の将来に向けて特に工場現場での機械同士や機械のより高い精度の機械制御にこのエッジコンピューティングが多く取り入れられていくと言われています。導入も進んでいるようです。
それは高度な高速かつ精度の高い機械制御や省データでの進んだ機械制御にエッジコンピューティングの環境設計がより向いているのではないかと考えられているからです。

フォグコンピューティング
クラウドは英語で雲のことを意味します。フォグとは霧のことを意味する英語です。
雲と霧とで比較すると人にとって距離的にフォグ(霧)は近くにあり、雲(クラウド)は遠くにあります。
フォグコンピューティングとはIoTに向けた通信環境の1つの考え方です。
クラウドとデバイスの間にフォグ(霧)的な分散処理をする環境を構築してクラウドへの情報の一極集中を防ぎ、サーバーとデバイスをより短い距離で環境構築することで、処理能力を上げたり処理時間を短くしたりして遅延を防ぐための構想です。フォグコンピューティングはデバイスのソフトやアプリを低遅延化させることを目的として提唱された言葉です。IoTデバイスのソフトやアプリがよりスマートに動作するための環境を考えたものと言えます。

機械制御への通信の技術や環境構築は今研究・開発が進んでいます。
2018年4月上旬現在のところWikipediaで、「エッジコンピューティング」や「フォグコンピューティング」で検索してみても、クラウドコンピューティングのページが出てくるだけです。
ですからエッジコンピューティングやフォグコンピューティングはまだこれからの新しい考え方の物事なのかもしれません。