イギリス、プラスチック消費削減を計画

2018年 4月 13日


イギリスのメイ首相は2018年1月11日、海に流れ込むプラスチックごみが世界で年間800万トンも発生していると発言されました。また、プラスチックの需要を減らす。出回るプラスチックの数を減らさなければいけないとも発言されました。イギリスは「マイクロビーズ」と呼ばれるプラスチックの粒子を使用した製品製造を禁止する措置をとっており1月9日に発表されました。他にも、中国の科学者の方が同月南極海でもマイクロプラスチックを初めて発見したと発表しています。

筆者は以前、マイクロプラスチックがもたらす環境問題について記事でとりあげたことがあります。

日本人の食の商品にはプラスチック製品が多く活躍しています。
食品トレーにラップに袋、レジ袋などスーパーマーケットで食料品を買い物するには欠かせないものになっています。衛生管理のため、清潔、食品保護のために手厚く使用されているのが現状です。
プラスチックは高分子化学によってもたらされた化学製品です。
高分子化学はさまざまな素材の開発・研究をも含む科学で、宇宙服なども高分子化学の専門家・研究者などによって開発されてきています。
レジ袋などは典型的な高分子材料ポリオレフィンでできています。
プラスチック、高分子製品は海に流れ出てしまうと次第に劣化して細かい粒子になり生物・環境にとって有害な存在になっていってしまいます。

他方ではプラスチックの材料は100円均一ショップなどの商品に多く活用されたりしていて、安価で高機能なアイデア生活商品が多数発明されており、そういった面では日本国内でもデフレの経済のなかではずいぶん使われている段階では役に立っているのではないかと捉えることもできます。一方で問題なのは捨てられてからなのではないかと考えられます。環境に残された廃棄された高分子は環境の中で有害な物質を溜め込むマイナス面もやはり現実としてあります。

科学的に問題は問題としてしっかり認知すべきではあります。
そしてその上で問題を解決する具体的な案・対策・取り組みが必要です。
いま扱われているプラスチック系の製品をどう代替していくか具体的な解決法が求められています。