ゴムについて 天然ゴムから合成ゴム

2016年 8月 23日

ゴムについて

天然ゴムはパラゴムノキの樹液を固めたものです。
「樹液に含まれているシス体のポリイソプレンという成分が生体内の付加重合で生成されたものです。
天然ゴムは微量のタンパク質や脂肪酸を含みます。シス体のポリイソプレンでできているのが特徴です。

化学的に生成するイソプレンを重合させたポリイソプレンはトランス体が含まれている合成ゴムになります。
合成ゴムには不純物はありません。」(wikipediaより引用)

分子の構造にはシス体とトランス体とがあります。同じ成分の分子でも構造が異なるのです。

パラゴムノキを傷つけて流れ出る樹液は無定形かつ軟質の天然高分子物質です。
この樹液をラテックスといいます。
これを集めて精製し凝固乾燥させたものを生ゴムといいます。
歴史としては消しゴムとしての特性の発見がされています。(現在では使われていません)
後にプラスチック製の消しゴムが開発されて代わりに使われるようになるからです。
パラゴムノキは本来、南米の熱帯雨林原産です。
19世紀の終わりにゴムの需要が増えて供給不足になり、南米のパラゴムノキの苗木を東南アジアに持ち込んで栽培をはじめ、その後東南アジアで栽培が拡がりました。
現在では主生産地が東南アジアになっています。
「マレーシア・インドネシア・タイなどです。」(wikipediaより引用)

1839年にアメリカでチャールズ・グッドイヤー氏が天然ゴムに硫黄を加えて加熱すると弾性・耐熱性が飛躍的に上がることを発見します。少量の硫黄が天然ゴムの特性改善に非常に役に立つのです。成分がよく結合し伸び縮みしやすくなります。
この発見によって天然ゴムの質が上がり、用途が拡がりました。
さらに天然ゴムに薬品を加えることでゴムの性能を上げていくことに成功していきます。
輪ゴムなどもラテックスを蒸して固めてその後摩擦熱で加熱させながら薬品を混ぜることで生産されています。
他に炭素粉末を加えて硫黄を加えるとさらに特性が改良されました。
ですので硬質のゴムは加えた炭素粉末で黒色になります。