街が1つになる!日本からの挑戦状!下町ボブスレー

2016年 6月 17日

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皆さんは「氷上のF1」ことボブスレーをご存知ですか。
独特な形状のソリにのって凍ったコースを疾走するあれです。
筆者は映画、「クール・ランニング」で知った競技でした。
技術はもちろん、熱いハート、そして優れたソリに乗ることが勝つために必要な条件です。
そしてその優れたソリを日本の下町、東京都大田区で実際に作っているので、これは記事にするしかないと思い、筆を執った次第です。
「下町ボブスレー」はこの大田区の町工場や企業が一丸となってボブスレー用のソリを開発制作しているプロジェクトです。
これは大田区産業振興協会がボブスレーのソリは国産のものがなく、選手は中古品などを調達して使っているという現状を知り、ソリの重要性が高いボブスレーならば、大田区の技術力を世界にアピールできると考えて2011年に始まりました。
現在は5号車まで制作されており、参加企業も100社を超えています。
ボブスレーのソリ制作の技術は金属の低摩擦抵抗などが大事です。
これは現在の風力発電などの分野での活躍が期待される分野なのです。
また金属と炭素繊維を組み合わせて作る技術は航空機などの素材としても注目されています。
このようにボブスレーのソリは最先端技術を惜しみなく使い、下町の技術力の高さが伺い知れますね。
ここまで書くと何事も順調に進んでいるように見えるが、数多くの挫折や苦渋を飲んでいる。
例えば、力を注いでいた日本チームからの2014年ソチオリンピックでの不採用通知などだ。
しかしそこでもへこたれないのが下町ボブスレーだ。
他国チームへと積極的にソリを提供していく方針を採った。
その結果、冒頭でも紹介したクール・ランニングの舞台となった常夏の島ジャマイカのチームがそれに答えた。
ジャマイカボブスレー連盟と韓国ピョンチャンオリンピックへ向けて協力体制を敷いていくことがきまったのだ。
下町ボブスレーは2016・2017シーズンに向けて新たなソリを開発製造し、ジャマイカチームへ無償提供する。
両者は共同で広報活動やスポンサー募集を展開している。